朝鮮中央通信は16日、北朝鮮の国会にあたる最高人民会議が10月7日に平壌で招集されると伝えた。憲法改正などを討議するとしており、韓国を「敵対国」と憲法に明記する改正が議論される見通し。
金正恩(キムジョンウン)総書記は1月の最高人民会議で、韓国を「第1の敵対国、不変の主敵」と明記する憲法改正が必要だと発言。南北が掲げてきた統一原則の「自主、平和統一、民族大団結」といった表現を憲法から削除することも主張し、これらを反映する改正について次回の最高人民会議で審議するよう指示していた。
こうした形で憲法が改正されれば、韓国を「敵対国」とする姿勢が固定化し、朝鮮半島の緊張がさらに高まる可能性がある。(ソウル=貝瀬秋彦)